WebP(ウェッピー)は、Googleが開発したWebサイトを高速化するための画期的な画像フォーマットです。
2025年現在、Webサイトの表示スピードを上げ、Google検索で上位を目指すSEO対策において、WebPの導入はもはや「当たり前」の施策となりました。
本記事では、WebPの基礎知識から、おなじみのJPEGやPNGとの決定的な違い、導入するメリット、そして誰でも簡単にできる変換方法までを余すことなく解説します。
「サイトが重くて困っている」「もっとサクサク表示させたい」という悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
- WebP(ウェッピー)とは?Googleが開発した次世代画像フォーマット
- WebPと従来形式(JPEG・PNG・GIF)の違いを比較表で解説
- WebサイトにWebPを導入するメリット
- WebPを導入する前に知っておくべきデメリット
- WebPのブラウザ対応状況|2025年現在の最新ステータス
- 画像をWebPに変換する方法|オンラインツール編
- 画像をWebPに変換する方法|PCソフト・アプリ編
- WordPressでWebPを自動配信する方法
- HTML/CSSコーディングでのWebP実装テクニック
- WebPのさらに先へ|次世代規格「AVIF」との違いと使い分け
- WebPに関するよくある質問
- WebPとは?のまとめ|高速化のために今すぐ導入すべき標準規格
WebP(ウェッピー)とは?Googleが開発した次世代画像フォーマット
WebPとは、インターネット上の画像をより軽く、かつきれいに表示するために作られた次世代の画像ファイル形式です。Googleが開発し、今では世界中のWebサイトで標準的に使われています。
WebPの読み方は「ウェッピー」|開発の背景と歴史
WebPの読み方は「ウェッピー」と発音します。少し変わった響きですが、「Web(ウェブ)」のための「Picture(写真)」と覚えれば、すぐに親しみが湧くはずです。
開発が始まったのは2010年ごろでした。当時、インターネット上の画像といえばJPEG(ジェイペグ)やPNG(ピング)が主流でしたが、Googleは「もっとファイルを小さくできれば、インターネット全体が速くなるはずだ」と考えました。
そこで開発された新技術がWebPです。登場当初は使えるブラウザ(Webサイトを見るソフト)が限られていましたが、現在ではiPhoneのSafariを含むほぼすべての環境で表示できるようになりました。
WebPの定義|高い圧縮率と画質維持を両立する技術
WebPを一言で表すなら、「画質をほとんど落とさずに、データ容量だけをギュッと小さくできる魔法のような技術」といえます。
従来の画像形式では、ファイルサイズを小さくしようとすると、どうしても画質がザラザラしたり、ブロックノイズと呼ばれる四角い歪みが出たりしました。
しかしWebPは、人間の目には気づきにくい部分のデータを上手に間引く高度な計算を行っています。結果として、パッと見た目の美しさはそのままに、データの重さだけを大幅に削ぎ落とすことに成功しました。
拡張子「.webp」の特徴と現在の普及率
WebP形式の画像ファイルには、ファイル名の末尾に「.webp」という拡張子がつきます。パソコンやスマホで画像ファイルを保存したとき、末尾が「.jpg」や「.png」ではなく「.webp」になっていたら、それはWebP形式の画像です。
2025年現在、WebPは驚異的なスピードで普及しています。Google ChromeやMicrosoft Edgeはもちろん、iPhoneユーザーが使うSafariでも標準対応しており、世界中で見られるWebページの画像の多くが、実はすでにWebPに置き換わっています。
GoogleがWebPを強く推奨する理由|Core Web Vitalsとの関係
GoogleがWebPをこれほどまでに推奨するのは、Webサイトの「表示速度」を何より大切に考えているからです。
Googleは、Webサイトの健全性を測る指標として「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」を掲げています。なかでも「LCP(ページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間)」は、検索順位を決める大きな要因のひとつです。
画像はWebページのデータ容量の大部分を占めるため、画像をWebPにして軽くすることは、サイトの表示速度を改善する最も確実な方法になります。つまりWebPを使うことは、Google検索で上位表示を狙うための近道なのです。
WebPと従来形式(JPEG・PNG・GIF)の違いを比較表で解説
WebP最大の特徴は、これまで使い分けていたJPEG・PNG・GIFという3つの形式の「良いとこ取り」をしている点にあります。それぞれの形式とWebPを比較しながら、なぜWebPが優れているのかを見ていきましょう。
WebP vs JPEG|画質を保ったままファイルサイズを25〜34%削減
写真などの画像によく使われるJPEGと比較すると、WebPは同じ画質でもファイルサイズを25〜34%ほど小さくできます。
たとえば、デジカメで撮った高画質な写真が1枚あたり1MB(メガバイト)あったとします。これをWebPに変換するだけで、画質はほぼ変わらないまま700KB(キロバイト)程度までダイエットできる計算です。
1枚では小さな差に見えるかもしれませんが、Webページに写真が10枚あれば、合計で3MBもの節約になります。スマホでサイトを見るユーザーにとって、3MBの通信量削減は大きなメリットです。
WebP vs PNG|背景透過に対応しつつ容量を約26%軽量化
ロゴやイラストなどで背景を透明にしたい場合に使われるPNGと比較しても、WebPは約26%のサイズ削減が可能です。
これまで「背景を透明にするならPNG一択」というのがWeb制作の常識でした。しかしPNGは、画質がきれいな反面、データ容量が大きくなりやすいという弱点があります。
WebPは、PNGと同じように背景を透明にできる機能(アルファチャンネルといいます)を持ちながら、データサイズはPNGよりはるかに小さく抑えられます。「透明にしたいけれど、軽くもしたい」というワガママな要望を叶えてくれるのがWebPです。
WebP vs GIF|フルカラーのアニメーションが可能で容量も軽い
動く画像として古くから使われているGIF(ジフ)と比較すると、WebPのアニメーション機能は画質・容量ともに圧倒的に優れています。
GIFアニメーションは「最大256色しか使えない」という制限があるため、写真のような色数の多い動画をGIFにすると、どうしても色が汚くなってしまいました。
対してWebPのアニメーションは、フルカラー(1677万色)に対応しています。さらに、同じ動画内容であればGIFよりもサイズを小さくできるため、これからはGIFの代わりに「動くWebP」を使うケースが増えていくはずです。
【比較表】各フォーマットの圧縮率・透過・アニメーション対応状況
ここまでの比較内容を整理するため、以下の表をご覧ください。
| 項目 | WebP(ウェッピー) | JPEG | PNG | GIF |
|---|---|---|---|---|
| 得意な画像 | 写真・ロゴ・イラスト全般 | 写真・グラデーション | ロゴ・図形・スクリーンショット | アイコン・単純なアニメ |
| 圧縮率(軽さ) | ◎ (とても軽い) | ◯ (軽い) | △ (重め) | △ (内容による) |
| 画質の劣化 | あり(調整可能) | あり | なし(可逆圧縮) | 激しい(256色制限) |
| 背景透過 | 対応 | 非対応 | 対応 | 対応(1色のみ透過) |
| アニメーション | 対応 | 非対応 | 非対応(APNGは対応) | 対応 |
表を見るとわかるように、WebPはすべての項目において高いパフォーマンスを発揮する「万能選手」といえます。
WebサイトにWebPを導入するメリット
Webサイト運営者が画像をWebPに切り替えることで得られる恩恵は計り知れません。ここでは具体的な5つのメリットを紹介します。
メリット① 圧倒的なファイルサイズの削減でサーバー負荷を軽減
最大のメリットは、やはりファイルサイズの劇的な軽さにあります。
Webサイトのデータが軽くなるということは、画像を配信するサーバーへの負担が減ることを意味します。
アクセスが集中してもサーバーがダウンしにくくなり、転送量課金型のサーバーを使っている場合には、月々の維持コスト削減にもつながる可能性があります。運営者にとっても、お財布に優しいフォーマットといえるでしょう。
メリット② ページの読み込み速度(LCP)が向上しユーザー離脱を防ぐ
画像が軽くなれば、当然Webページの表示速度は速くなります。
Amazonの調査によると、ページの表示が0.1秒遅れるだけで、売上が1%下がるといわれています。ユーザーは待つことを嫌います。画面がなかなか表示されないと、「もういいや」と戻るボタンを押して別のサイトへ行ってしまうからです。
WebPを導入して表示を高速化することは、せっかく訪れてくれたユーザーを逃さず、記事を読んでもらったり商品を買ってもらったりするチャンスを広げることにつながります。
メリット③ モバイル通信環境(スマホユーザー)への配慮になる
外出先でスマホを使ってWebサイトを見る人にとって、データ通信量の節約は切実な問題です。
WebPによって画像サイズが小さくなれば、ユーザーの「ギガ(通信容量)」を消費せずに済みます。また、地下鉄や地方など電波の悪い場所でも、画像がサッと表示されやすくなります。
ユーザーの通信環境に配慮したやさしいWebサイト作りができる点も、WebPの見逃せない魅力です。
メリット④ 背景透過とアニメーションを1つの形式で統一できる
これまでのように「写真はJPEG、ロゴはPNG、動画はGIF」と使い分ける必要がなくなります。
すべての画像をWebP形式で統一できれば、画像管理がとてもシンプルになります。「この画像はどっちの形式で保存すればいいんだっけ?」と迷う時間がなくなり、Web制作の作業効率もアップするはずです。
メリット⑤ Google検索(SEO)からの評価向上が期待できる
冒頭でも触れましたが、WebP導入はSEO対策に直結します。
Googleは「PageSpeed Insights」という速度測定ツールを提供しており、ここでWebPを使っていないサイトを診断すると、「次世代フォーマットでの画像の配信」という改善提案が表示されます。
これはGoogleからの「WebPを使って速くしてください」という明確なメッセージです。素直にWebPを導入することでスコアが改善し、検索順位によい影響を与える土台が整います。
WebPを導入する前に知っておくべきデメリット
万能に見えるWebPですが、いくつか注意すべき点も残っています。導入してから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、デメリットもしっかり確認しておきましょう。
デメリット① 元画像(JPEG/PNG)から変換する手間が発生する
カメラで撮影した写真はJPEG形式、スクリーンショットはPNG形式で保存されることがほとんどです。そのため、Webサイトにアップロードする前に「WebPに変換する」というひと手間が必要になります。
ただ、これについては後ほど紹介する「変換ツール」や「WordPressプラグイン」を使えば自動化できるため、そこまで大きな壁ではありません。最初の設定さえ済ませてしまえば、あとは意識せずに運用できます。
デメリット② 一部の古い画像編集ソフトでは読み込めない場合がある
最新のPhotoshopなどはWebPに標準対応していますが、数年以上前の古い画像編集ソフトを使っている場合、WebP形式のファイルを開けないことがあります。
もしクライアントや社内のチームメンバーに古い環境の人がいる場合、「画像が開けないんだけど」と連絡が来るかもしれません。そうしたケースに備えて、元データのJPEGやPNGも手元に残しておく運用をおすすめします。
デメリット③ 変換設定を誤ると画質が著しく劣化するリスクがある
WebPは圧縮率を自由に調整できますが、ファイルサイズを小さくしたいあまりに圧縮を強くしすぎると、画質がガクンと落ちてしまいます。
特に人の肌の質感や、細かな文字が入った画像などは、圧縮による劣化が目立ちやすい傾向にあります。
変換する際は「画質80〜85%」程度を目安にし、プレビュー画面で画質を確認しながらバランスの良い設定を見つけることが大切です。
デメリット④ 古いOS・ブラウザのサポート終了に伴う影響(ほぼ解消済み)
数年前までは「WebPはiPhoneで見られない」という大きな欠点がありましたが、現在は解消されています。
iOS 14以降のiPhoneや、最新のブラウザであれば問題なく表示されます。唯一表示できないのは、開発が終了したInternet Explorer(IE)や、極端に古いバージョンのOSくらいです。
一般的なWebサイト運営において、これらを考慮する必要性は極めて低くなっていますが、念のため「ごく一部の古い環境では見られない可能性がある」ということだけ頭の片隅に置いておいてください。
WebPのブラウザ対応状況|2025年現在の最新ステータス
「WebPを使いたいけれど、自分のサイトが見られなくなったらどうしよう……」
そんな不安をお持ちの方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
2025年現在、WebPの対応状況はほぼ完璧な状態にあります。
主要ブラウザ(Chrome, Edge, Firefox)は完全対応済み
パソコンで使われる主要なブラウザ、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Operaなどは、すでに何年も前からWebPに完全対応しています。
WindowsでもMacでも、これらのブラウザを使っていればWebP画像は当たり前のように表示されます。
Safari(iPhone/Mac)もiOS 14以降で正式対応し死角なし
かつて最大の壁だったApple製品(iPhone/iPad/Mac)のSafariも、2020年リリースのiOS 14およびmacOS Big Sur以降で正式に対応しました。
2025年現在、iOS 14未満の古いOSを使い続けているユーザーは極めて少数です。つまり、「iPhoneで見られない」というかつての問題は、実質的になくなったと言ってよいでしょう。
IE(Internet Explorer)非対応の問題は考慮不要になった理由
唯一、Microsoftの旧ブラウザ「Internet Explorer(IE)」はWebPに対応していません。しかし、IEは2022年にMicrosoftによる公式サポートが完全に終了しています。
現在、企業や官公庁を含め、ほとんどの環境でIEの使用は禁止または推奨されていません。Web制作の現場でも「IE対応は不要」とするのが一般的です。そのため、IEのためだけにWebPを諦める必要はまったくありません。
「Can I use」で見る世界的なWebP普及率データ
Web技術の対応状況を確認できるサイト「Can I use」のデータによると、世界中で使われているブラウザの約97〜98%がWebPに対応しています。
残りの数%は、極端に古い端末や特殊な環境に限られます。この数字を見れば、WebPがもはや「特殊な形式」ではなく「世界の標準」であることに納得できるはずです。
画像をWebPに変換する方法|オンラインツール編
ここからは、手持ちの画像(JPEGやPNG)をWebPに変換する具体的な方法を紹介します。まずは、ソフトのインストール不要で、ブラウザ上で完結する「オンラインツール」を使った方法です。
Google公式ツール「Squoosh」の使い方|1枚ずつ微調整に最適
最もおすすめなのが、Googleが提供している無料ツール「Squoosh(スクッシュ)」です。1枚ずつ丁寧に変換したい場合に最適で、圧縮前後の画質を見比べながら調整できるのが最大の特徴です。
Squooshへ画像をドラッグ&ドロップする
使い方はとてもシンプルです。ブラウザでSquooshにアクセスし、変換したい画像を画面上にドラッグ&ドロップします。これだけで画像が読み込まれます。
圧縮パラメータを調整してプレビューを確認する
画面の中央にバーが表示され、左側が「元の画像」、右側が「変換後の画像」になります。
右下の操作パネルで「Compress(圧縮)」の項目から「WebP」を選択してください。
「Quality(画質)」のスライダーを動かすと、画質とファイルサイズがリアルタイムで変化します。バーを左右に動かして、画質の劣化が気にならないギリギリのラインを探してみましょう。
最適なサイズでダウンロードする手順
納得のいく設定ができたら、右下のダウンロードボタン(↓アイコン)をクリックします。これだけで、WebPに変換された画像がパソコンに保存されます。
「Syncer」や「サルワカ道具箱」で複数枚を一括変換する手順
画像が10枚、20枚とある場合は、1枚ずつ作業するのは大変です。そんなときは、日本の開発者が公開している一括変換ツールが便利です。
「Syncer(シンカー)」や「サルワカ道具箱」などのサイトでは、複数の画像をまとめてドラッグ&ドロップするだけで、一気にWebPへ変換してくれます。ダウンロードもまとめてZIPファイルで行えるため、記事用の画像を一気に用意したいときなどに重宝します。
「iLoveIMG」を使ってWeb上だけで完結させる方法
海外発の有名ツール「iLoveIMG」も強力です。
WebPへの変換はもちろん、画像のサイズ変更(リサイズ)や切り抜き(トリミング)も同じサイト内で完結できます。「スマホで撮った写真をリサイズして、WebPに変換して、記事に使いたい」といった一連の作業をスムーズに行いたい方におすすめです。
画像をWebPに変換する方法|PCソフト・アプリ編
日常的に画像を扱うデザイナーやブロガーの方なら、パソコン上のソフトで変換するほうが効率的かもしれません。
PhotoshopでのWebP保存方法|プラグイン不要で標準対応
プロ御用達の画像編集ソフト「Adobe Photoshop」は、現在のバージョン(23.2以降)であれば標準機能としてWebP保存に対応しています。プラグインを別途入れる必要はありません。
「コピーを保存」からWebPを選択する
画像を保存する際、「ファイル」メニューから「コピーを保存」を選択します(「別名で保存」ではない点に注意してください)。
ファイル形式のプルダウンメニューから「WebP」を選び、「保存」をクリックします。
画質設定スライダーの目安(75〜85が推奨)
WebPオプションの画面が表示されるので、画質を設定します。
Macユーザー向け|プレビューアプリやコマンドライン(cwebp)での変換
Macを使っている方は、特別なソフトは不要です。標準搭載されている「プレビュー.app」で画像を開き、「ファイル」>「書き出す」を選択してください。
フォーマットの選択肢に「WebP」が含まれているはずです(Optionキーを押しながらクリックするとさらに多くの形式が表示されます)。
また、エンジニアの方であれば、Googleが提供するコマンドラインツール cwebp をHomebrewなどでインストールし、ターミナルから一瞬で変換することも可能です。
Windowsユーザー向け|「XnConvert」などのフリーソフト活用法
Windowsユーザーには、無料の高機能変換ソフト「XnConvert」がおすすめです。
フォルダごとの画像を丸ごと読み込み、リサイズや透かし(ウォーターマーク)の挿入と同時にWebP変換を行えます。「ブログ用の画像処理ルーティン」を作ってしまえば、作業時間を大幅に短縮できるでしょう。
WordPressでWebPを自動配信する方法
世界で最も使われているCMS「WordPress」なら、プラグインを入れるだけで全自動でWebP化できます。「いちいち変換ツールを通すのが面倒!」という方は、この方法が一番の近道です。
プラグイン「EWWW Image Optimizer」でアップロード時に自動変換
定番中の定番プラグインが「EWWW Image Optimizer」です。このプラグインを導入すると、記事作成画面に画像をアップロードした瞬間に、サーバー側で自動的にWebPファイルを生成してくれます。
EWWW Image Optimizerのインストールと有効化
WordPress管理画面の「プラグイン」>「新規追加」から「EWWW Image Optimizer」を検索し、インストール・有効化します。
WebP変換設定のチェック項目
設定画面の「基本設定」タブにある「WebP変換」という項目にチェックを入れます。
その後、画面の指示に従って.htaccessファイルへのコード追記(ボタン一つで完了する場合が多いです)を行えば設定完了です。
既存の画像を一括最適化する手順
これからアップロードする画像だけでなく、過去の記事に使った画像もWebP化したい場合は、「メディア」>「一括最適化」メニューを実行します。
時間はかかりますが、サイト内の全画像をまとめて軽量化できます。
プラグイン「Converter for Media」を使ったWebP化の手順
もう一つの人気プラグインが「Converter for Media」(旧名:WebP Converter for Media)です。
こちらはWebP変換に特化しており、設定画面がシンプルで初心者にも扱いやすいのが特徴です。EWWW Image Optimizerでうまくいかない場合や、機能が多すぎて使いづらいと感じる場合は、こちらを試してみるとよいでしょう。
「Performance Lab」プラグイン(Google開発)の活用メリット
GoogleのWordPressチームなどが開発に関わっている「Performance Lab」というプラグインもあります。
これはWordPressの将来的な標準機能を先行して試せるプラグインで、WebP(および最新のAVIF)へのアップロード変換機能をサポートしています。Google純正に近い安心感が欲しい方におすすめです。
プラグインなしで実装する場合の.htaccess記述例(上級者向け)
プラグインを極力減らしたい上級者の方は、サーバーの設定ファイル(.htaccess)を直接編集してWebP配信を行うことも可能です。
「ブラウザがWebPに対応している場合のみWebP画像を返し、そうでなければJPEGを返す」という条件分岐を記述します。ただし、記述を間違えるとサイトが表示されなくなるリスクがあるため、必ずバックアップを取ってから行いましょう。
HTML/CSSコーディングでのWebP実装テクニック
WordPressを使わず、自分でHTMLやCSSを書いてサイトを作っている方向けの実装テクニックです。
<picture>タグを使った「WebP非対応ブラウザ」へのフォールバック記述
HTMLで画像を埋め込む際、単に<img>タグを使うのではなく、<picture>タグを使うことで、より安全にWebPを配信できます。これを「フォールバック(代替手段)の用意」と呼びます。
<source>タグでWebPを指定し<img>タグでJPEGを指定する基本形
<picture>
<!-- WebPに対応しているブラウザ用の画像 -->
<source srcset="image.webp" type="image/webp">
<!-- WebPに対応していないブラウザ用の画像(予備) -->
<img src="image.jpg" alt="画像の解説">
</picture>
このように記述すると、ブラウザは上から順に読み込みます。WebPに対応していればimage.webpを表示し、対応していなければ無視して下のimage.jpgを表示します。これならどんな古いブラウザでも画像が表示されない事故を防げます。
CSSのbackground-imageでWebPを使用する場合の注意点とModernizr活用
CSSで背景画像としてWebPを指定する場合、HTMLの<picture>タグのような分岐が簡単にはできません。
JavaScriptライブラリの「Modernizr」などを使い、ブラウザがWebPに対応しているかどうかを判定して、bodyタグなどに付与されたクラス(例: .webp や .no-webp)に応じてCSSを書き分ける手法が一般的です。
Retinaディスプレイ対応のためのWebP画像サイズ設計
高解像度のRetinaディスプレイ(iPhoneやMacなど)できれいに表示させるには、表示サイズの2倍の解像度を持った画像が必要です。
WebPの場合も同様です。たとえば横幅300pxで表示したいなら、600pxのWebP画像を用意し、width="300"を指定して配置します。WebPは元々サイズが軽いので、2倍サイズの画像を用意しても容量オーバーになりにくく、高画質ディスプレイとの相性は抜群です。
WebPのさらに先へ|次世代規格「AVIF」との違いと使い分け
実は今、WebPよりもさらに新しい「AVIF(エーブイイフ)」という画像形式も登場しています。最後に、これからのWeb制作を見据えた使い分けについて解説します。
AVIF(エーブイイフ)とは|WebPを超える圧縮率を持つ最新形式
AVIFは、WebPよりもさらに強力な圧縮技術を使ったフォーマットです。WebPと比較しても、さらに30%ほどサイズを小さくできると言われています。画質も非常にきれいで、まさに「次世代のさらに次」を行く形式です。
WebPとAVIFの圧縮率・画質・エンコード時間の比較
2025年時点でAVIFに完全移行すべきか?WebPとの併用戦略
2025年時点では、AVIFのブラウザ対応率はWebPに比べてまだ少し劣る場合があります(ただし急速に追いついています)。
現時点での最適解は、「基本はWebP、余裕があればAVIFも併用」です。<picture>タグを使えば、「AVIFがあればAVIF、なければWebP、それもだめならJPEG」という3段構えの構成も可能です。
ただ、工数とのバランスを考えると、まずはWebPに一本化するだけでも十分な効果が得られます。
画像の用途別推奨フォーマットまとめ(写真・ロゴ・アイコン)
これらを適切に使い分けるのが、プロのWeb制作のスタンダードです。
WebPに関するよくある質問
WebP導入にあたって、よく寄せられる疑問にお答えします。
WebPに変換すると画質は劣化しますか?
設定次第ですが、人間の目にはほとんど分からないレベルです。
「画質優先」の設定にすれば劣化は気づかない程度ですし、「ロスレス(可逆圧縮)」モードを使えば、画質を一切落とさずに容量だけを減らすことも可能です。
WebP画像をJPEGに戻す(逆変換する)方法はありますか?
はい、可能です。
Windowsの「ペイント」やMacの「プレビュー」でWebPを開き、「名前を付けて保存」でJPEGを選択すれば戻せます。また、先ほど紹介したオンラインツール「iLoveIMG」などでも相互変換が可能です。
スマホで撮影した写真(HEIC)をWebPに変換できますか?
はい、できます。
iPhoneで撮影した写真は「HEIC(ヘイク)」という形式の場合が多いですが、Squooshや各種変換ツールはHEICの読み込みにも対応しています。一度JPEGに直す必要はなく、直接HEICからWebPへ変換してOKです。
SEO効果が出るまでどれくらいの期間がかかりますか?
画像をWebPに変えてページの表示速度が上がっても、すぐに検索順位が上がるわけではありません。
Googleのクローラー(巡回ロボット)がサイトの変化を検知し、評価を更新するまでには数週間〜数ヶ月かかる場合があります。焦らず、継続的に良質なコンテンツを発信し続けることが大切です。
WebP画像が表示されない時の原因と対処法は?
もし画像が表示されない場合、以下の原因が考えられます。
- サーバーへのアップロードが失敗している(ファイルパスの間違い)。
.htaccessの記述ミス(プラグインなしで実装した場合)。- 極端に古いブラウザで確認している。
まずはURLを直接叩いて画像が表示されるか確認し、問題なければHTMLの記述ミスを疑ってみてください。
WebPとは?のまとめ|高速化のために今すぐ導入すべき標準規格
WebP(ウェッピー)について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これからのWebサイト運営において、画像をWebPにしない理由はほとんどありません。「難しそう」と敬遠していた方も、まずはSquooshで1枚画像を変換することから始めてみてください。
その驚きの軽さを体験すれば、きっとあなたのサイトにもWebPを取り入れたくなるはずです。
WebPを使いこなし、ユーザーにとってもGoogleにとっても魅力的な、サクサク動くWebサイトを目指しましょう!
