無料で使えるクオリティの高い画像を探していて「フリー素材サイトって便利そうだけど、安全性もわからないし難しそう…」と感じている方もいるでしょう。
Pixabayは登録無料で幅広い素材を扱っており、初心者でもかなり使いやすいと評判です。
ただし、著作権やライセンスについてよく理解しないまま使うと、予想外のトラブルに遭遇してしまう例が実際にあります。
この記事では、Pixabayの基本からアカウント登録手順、商用利用の可否、リスク回避のポイントまで幅広く解説します。
Pixabay(ピクサベイ)とは?基本情報

まずはPixabayの基本情報を解説します。
Pixabayとは何?無料画像サイトの基本について
Pixabayは世界中の写真やイラスト、動画などをダウンロードできるフリー素材サイトです。制作者が自発的に作品を投稿し、利用者は料金なしでそれらを手に入れられます。
登録をしなくてもダウンロードは可能ですが、アカウントがあると高解像度ファイルを追加の操作なしで取得しやすいでしょう。
英語表記の素材も豊富なので、海外風のイメージが欲しいときにも便利です。
手持ちの画像がなくてもPixabayで検索すれば「こういう雰囲気の写真が欲しかった」と思える素材を見つけやすいでしょう。
運営会社と設立の背景
Pixabayは2010年にドイツの企業「Canva(キャンバ)」によって買収され、現在はCanvaの一部として運営されています。
もともとは個人プロジェクトとして立ち上がり、ユーザー同士が無料で画像を共有できるプラットフォームとして成長しました。
Pixabayを無料で利用できる理由
「無料なのにサービスが充実しているのはなぜ?」と疑問に思う方は少なくないでしょう。
Pixabayの主な収益源として、以下のような仕組みが挙げられます。
上記のモデルにより、ユーザー登録やダウンロードで料金が発生しない形を実現しています。
作者も「多くの人に作品を見てもらえる」点や、寄付を受け取るチャンスがある点に魅力を感じて投稿しているといえるでしょう。
Pixabay(ピクサベイ)のライセンスと著作権の仕組み

続いては、Pixabay(ピクサベイ)のライセンスと著作権の仕組みを解説します。
Pixabayのライセンスについて
Pixabayで配布されている素材はCC0(パブリックドメイン)に近い形がメインとなっています。
これは、「作者が著作権を放棄しているか、または広く自由に使えるように提供している」というイメージです。
たとえば写真をブログにそのまま載せてもOKだし、加工や切り抜きを行って別のデザインを作ることもできます。
クレジット表記が不要なケースが多いため、使い勝手の良さが評価されています。
ただし、投稿者が独自に「一定のクレジット表記を希望している」ケースもあるので、ダウンロードページの記載を見ておくと安心です。
Pixabayの商用利用について
Pixabayは商用利用が認められている素材が大半です。ビジネス用のWebサイトや広告、YouTube動画の収益化などで使っても問題ないものが見つかります。
下記のような使用例が想定されます。
一方で、肖像権や商標権の問題が絡む場合は要注意です。人物が写っている画像をPR動画に使う場合、被写体本人の同意が得られていなかった事例がないかどうかを考慮する必要があります。
企業や店舗ロゴが写り込んでいる素材についても同様です。
Pixabayの利用規約について
Pixabayの利用規約では「公序良俗に反する使い方」「誤解を招く編集」「権利を侵害している画像の投稿」などが禁止されています。
また、AIによって生成された素材が増えている現状で、画像の権利関係が不透明なケースも存在します。
違反投稿が混ざっていないとは限らないため、最終的な判断は利用者側にも求められるでしょう。
ダウンロードした直後にすぐ使用するのではなく、必要に応じて別の情報源と照らし合わせるとトラブル回避につながります。
Pixabay(ピクサベイ)の画像は本当に安全?著作権トラブル事例

続いては、Pixabayの著作権トラブル事例について解説します。
実際に起こったPixabayの著作権トラブル事例
過去には「他人のイラストを勝手にPixabayにアップロードしていたため、使用者が後から訴えられた」という出来事が報告されたことがあります。
初めは合法なフリー素材だと思って使っていたところ、実は無断転用だったと発覚したケースです。
似たような例として、人物が登場する写真の肖像権やパブリシティ権が未処理で投稿され、後日クレームを受けるパターンもあります。
Pixabay側が怪しい投稿を定期的にチェックしているとしても、すべてを完全に把握するのは難しいようです。
AI生成画像の増加で変わるPixabayのリスク
近年、AIの進化によって誰でも簡単にハイクオリティなイラストや写真風画像を作れるようになってきました。
PixabayにもAI生成の作品がアップロードされ、検索結果に混じっています。
AIが既存のアーティスト作品を一部学習して作った画像は、著作権の切り分けが曖昧という課題があります。
利用者が悪意なく使ったとしても、将来的に権利者が権利侵害を主張するかもしれないと懸念されるでしょう。
安全に使うためのチェックポイント
Pixabayの素材をスムーズに活用したい場合でも、以下の点を押さえておくと安全です。
気持ちよく活用するためには、ほんの少し調査と確認を重ねることが大事です。
Pixabay(ピクサベイ)の使い方を徹底解説【初心者向けガイド】

続いては、Pixabayの使い方を徹底解説します。
Pixabayのアカウント登録方法
アカウント登録を行うと、高解像度のダウンロードがスムーズになり便利です。
手順は簡単で、数分で完了します。
- Pixabay公式サイトを開く
- 右上の「Sign up」をクリック
- ユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力
- 届いたメールのリンクをクリックして認証
上記が済めばログインが可能です。利用者情報の入力はシンプルで、個人情報を多く求められることはありません。
無料画像・動画の検索とダウンロード方法
Pixabayのトップページには検索ボックスがあり、そこにキーワードを入力すれば関連する素材が一覧表示されます。
たとえば「cat」と入力すると、さまざまな猫の写真やイラストが並ぶでしょう。
気になったサムネイルをクリックすると、ダウンロードボタンと解像度の選択画面が表示されます。
必要なサイズを選んだうえで「Download」を押すと取得完了です。
- 検索ボックスにキーワードを入れて探す
- サムネイルをクリックし詳細ページへ
- 解像度を選択して「Download」を実行
高品質な画像を見つけるための検索テクニック
ただキーワードを入力するだけでなく、フィルターやカテゴリーを指定すると精度が上がります。
また、英語キーワードの方がヒット数が多い傾向があります。日本語で見つからないときは英語に置き換えて試すと見つかる可能性があります。
Pixabay(ピクサベイ) vs 他のフリー画像サイト|どこが違うのか?

続いては、Pixabayと他のフリー画像サイトの違いを解説します。
Unsplash・Pexels・写真ACとの違いを徹底比較
海外のフリー画像サイトとしてUnsplashやPexelsが有名です。日本語圏だと写真ACも広く知られています。
特徴をまとめた表を参考にすると、自分のニーズに合ったサービスを比較しやすいでしょう。
サイト名 | 特徴 | 商用利用 | 検索時の使いやすさ |
---|---|---|---|
Pixabay | 写真・動画・イラストが豊富 | ほとんど可 | 日本語も可 |
Unsplash | 芸術性の高い写真が多い | 原則可 | 英語メイン |
Pexels | 高解像度の写真が探しやすい | 原則可 | 英語メイン |
写真AC | 日本人モデル素材が見つかる | 原則可 | 日本語検索に強い |
Pixabayは写真だけでなく動画やベクターイラストもワンストップで手に入る点が重宝されています。
日本語キーワードで検索できるため、英語が得意でない人にも扱いやすいでしょう。
有料ストックフォトとPixabayの画質を比較してみた
有料のストックフォトサイト(Adobe StockやShutterstockなど)は、プロカメラマンやイラストレーターが撮影・制作した作品がメインです。
解像度・トリミングの柔軟性・珍しいシチュエーションの写真など、質的にはトップクラスといえます。
一方、Pixabayは無料の範囲で考えるとクオリティがとても高い作品がそろっており、「趣味のブログだからそこまでこだわらない」という場合や「商用だけどコストを抑えたい」という場合に役立ちます。
ユーザーにおすすめのフリー画像サイトはどれ?
目的によって合うサイトは変わるでしょう。海外の雰囲気ある写真を多数使いたいならUnsplashも候補になりますし、日本人モデルの写真ばかり集めたいなら写真ACが適しています。
Pixabayは写真以外にも動画や音楽素材があるため、ワンストップでいろいろ取得したいならPixabayを利用するのがスムーズかもしれません。
Pixabay(ピクサベイ)の活用術|個人・ビジネスでの具体的な活用事例

続いては、Pixabay(ピクサベイ)の活用術について解説します。
ブログ・Webサイトでの活用事例とSEO効果
ブログ記事の冒頭にアイキャッチ画像を設定するだけで読者の興味を引きやすくなります。
Pixabayで探した写真をヘッダー背景として使うと、文章だけのページより魅力がアップするでしょう。
記事の内容にマッチする視覚素材はユーザーの理解を助け、滞在時間の向上や離脱率の低減に貢献します。
SEOで上位を目指すとき、ユーザーの満足度を高める要素として画像選びは意外と大事です。
動画制作・YouTubeでの活用法
YouTubeのオープニングやトランジション素材にPixabayの動画を組み込むと、演出がプロっぽくなります。フリーテンプレートでは表現しきれない独自感を出せるでしょう。
映像だけでなく効果音やBGMを探している場合はPixabayが提供する音楽データのコーナーもチェックすると役立つはずです。
違反を心配せずに使える音楽素材を入手できるのは大きなメリットといえます。
デザイン・SNS投稿での使い方と注意点
SNSで投稿するバナーや、広告用のチラシデザインなどにもPixabayの画像は便利です。
カフェでノートPCを開いている写真を背景に文字を乗せれば、スタイリッシュなバナーを簡単に仕上げられます。
投稿者が第三者の権利を無断で使用していないかという点は利用者側でチェックが必要でしょう。
疑わしい場合は使わないほうが無難です。安全確認を怠らなければ無料で多彩なデザイン案が組み立てられます。
Pixabay(ピクサベイ)にあるのは画像だけじゃない!意外と知られていない便利機能

続いては、Pixabayにある便利機能について解説します。
無料で使える動画・音楽・イラスト素材とは?
Pixabayには写真のほかに、動画や音楽ファイル、イラストもそろっています。
BGMとして流せる音楽データは複数のジャンルがあり、YouTubeやポッドキャストに組み込む用途でも活躍するでしょう。
イラストはシルエットや手描き風、漫画タッチなどがあり、キャラクターデザインの参考にする人も少なくありません。
バリエーションがかなり豊富なので、探しているうちに意外な素材を見つける楽しさがあります。
AI画像生成ツールとの相性は?
AI画像生成ツールで作った作品をPixabayへ投稿しているユーザーが増えています。
たとえばMidjourneyやStable Diffusionなどで作成したイラストをアップロードし、CC0に準じた形式で公開している例があるようです。
ただし、AI特有の指や細部の描画ミスなどが含まれている場合もあるため、ダウンロード後に気になる箇所を軽くレタッチして使う人もいます。
独特な世界観を演出したい方には面白い活用法といえるでしょう。
Pixabay APIを使った自動画像取得の方法
ウェブ開発に携わっている方や、ブログ執筆を効率化したい方にとって、PixabayのAPIは魅力的です。
プログラムから直接Pixabayのデータベースを検索し、結果を自サイトに反映できます。
大量に画像を一括取得してテンプレートに差し込む仕組みを作るのも不可能ではありません。
公式サイトに掲載されているAPIドキュメントを確認しながら導入できるでしょう。
【最新情報】Pixabay(ピクサベイ)の今後の展望と進化する無料画像業界

続いては、Pixabay(ピクサベイ)の今後の展望と進化する無料画像業界について解説します。
Pixabayの最新動向とアップデート情報
PixabayはサイトのUI改良や検索精度の向上を継続的に行っています。
最近はタグの自動認識機能が改善されて、より的確な検索候補が表示されるようになったとの声があります。
また、投稿者が追加で作品を投稿しやすい仕組みを用意しているため、新しい画像が次々に増え続けている印象です。
今後もユーザー数の伸びに合わせてプラットフォームが進化するのではないでしょうか。
AI画像生成の台頭で無料画像サイトはどうなる?
AI生成系の作品が増えると、フリー素材サイトの投稿数はさらに拡大する可能性があります。
作り手が簡単にイラストを量産できるため、需要と供給のバランスが大きく変わっていくでしょう。
一方で著作権関連のルールはまだ過渡期といえます。
Pixabayを含む無料素材サイトがAI作品にどう対応していくかは、今後も注目されるポイントになりそうです。
Pixabayの未来|これからの活用トレンド予測
Pixabayのユーザー層はクリエイターやブロガー、動画編集者など幅広いです。
AIツールとの連携が進むにつれ、写真やイラストの加工のための素材置き場としてさらに重宝されるでしょう。
ライセンス形態が明確に整理されれば、ビジネスでも躊躇なく使う企業が増えるかもしれません。
収益源として広告以外のモデルも導入される動きが出てきたら、サイトとしての利便性がいっそう高まる可能性があります。
Pixabay(ピクサベイ)に関するよくある質問

続いては、Pixabay(ピクサベイ)に関するよくある質問と回答を紹介します。
- QPixabayで商用利用が可能な素材はどれですか?
- A
Pixabayには商用利用可能な素材が数多く存在します。CC0に準じた形で配布されている作品が大半で、ダウンロードページに「Free for commercial use」という表示がある場合は問題なく使えます。
ただし、人物の顔が写っている写真や企業ロゴなどが入った写真は、別の権利が関わるケースもあります。安全のため、明らかに企業や有名人が写っている素材はビジネスに転用しないほうが安心かもしれません。
- QPixabayの提供する音楽素材は商用利用できますか?
- A
Pixabayで公開されている音楽素材も、多くは商用OKです。YouTubeの収益化チャンネルや、店舗で流すBGMとして流用している人もいます。ダウンロードページに注意事項が書かれていないか目を通すと、後からトラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。
提供者の希望として「名前をクレジットに入れてほしい」といった要望があるかもしれないので、そういった意見を尊重すると良好な関係が築けます。
- QPixabayでクレジット表記は必要ですか?
- A
CC0に近い作品であればクレジット表記は不要です。作者が自発的に著作権を放棄しているからです。ただ、Pixabayは投稿者が自由にコメントを書ける仕組みなので、稀に「作者名を載せてくれたら嬉しい」と案内している場合があります。
絶対的な義務ではなくても、気持ちとして表記しておくと制作者へのリスペクトになります。
まとめ

この記事では、Pixabayの特徴やライセンス回りなどについて徹底解説しました。
Pixabayは商用利用に対応した素材が多いので、ブログ・SNS・広告・YouTubeなど多方面で役立ちます。ただし、投稿されている作品が本物のフリー素材かどうかを最終的に判断するのは利用者です。
違法アップロードの可能性はゼロではないため、ダウンロードページの説明やAI生成の表記をチェックしておくことがポイントになります。